ホテルの1階でポケカやってるヤツに負けたくねえ~【CL2022京都振り返り】

ホテル1Fの休憩スペースとかロビーとか、人に見えるところでポケカするのって恥ずかしくない?前日に泊まった宿でも1Fでポケカしてる人いたけど、神経太くない?女性までいた。彼ピいるから無敵になっていて周りの目などどうでもよいのだろうか。何を考えたら人様から見えるところでポケカやろうって思うんだ?俺がカードゲームを穢れたものだと思い込んでいる?もしかして成人がプレイするカードゲームって人に見られてもいい趣味だったりする?ポケカだから許されてる?

ホテルの1Fでポケカしてるヤツに負けたくねえ~ でも、公衆の面前で紙おっぴろげることができるくらい人間捨ててるヤツに俺は勝てるのか?

そこまで覚悟決めてるヤツと戦わなくてはならないのか?過酷すぎるだろ。

 

そんなことを考えていたら大会当日になっていた。

 

前日に会場の下見をしていた(天才)ので、駅から20分くらい歩く必要があることを知っていたため電車→タクシーでらくらく会場に到着。

入場もクッソスムーズに進み、1回戦の席に着席。(なんで愛知国際展示場ってあんなに入場グダっていたんだ?)

 

隣の席のパパさんプレイヤーと軽く雑談していたら、うんこしたくなってきたためおトイレメガバトルに参加することに。

並んでいる人がトイレの行列を管理する株ポケのスタッフに「どちらのトイレをご利用ですか?」と聞かれていて、LGBTに優しい世の中だなぁ・・・と思っていたら、その人が何食わぬ顔で「大です」と答え、「そういう意図の質問だったの!?」と驚愕。

株ポケスタッフの言葉も「大ですか?小ですか?」に変わり、ここが地獄か・・・と思いながら自分にも質問の順番が回ってくる。

「大です」と答え・・・られず「ここの列で大丈夫です。」と答える。

普段からうんこちんこだの淫夢語録だの放ってるヤツがここにきて恥ずかしがるなよ。

 

無事排泄を終え、1回戦の席に戻ると対戦相手が到着していたので、挨拶して雑談。

大型大会初参加だが、現役デュエマ競技プレイヤーで、CSだけでなくGPにも参加経験があり、まったく緊張はしていないとのこと。

自分も元デュエマプレイヤーなので、ノリノリで雑談。相手もしっかり雑談に応じてくれて、1回戦から気持ちよくプレイできそうだと確信。

 

※追記

なんと対戦相手は有名デュエマプレイヤー/配信者のフェアリーさんでした。

まったく気付かずに「CSとかGPも出られているんですかぁ↑?」とか言ってしまって、今クッソ恥ずかしい思いをしています。DMGPの開催が決まったら復帰してボコボコに叩きのめされてこようと思います

 

開会式がはじまり、そして対戦準備、シャッフルやコイントスについてお互いが納得いく形式を提案。いよいよ1回戦が始まる。

 

使用デッキは「はくばバドレックスVMAX+スイクンV」のデッキ。

ここ2ヶ月近く使い込んだデッキだ。

はくばバドレックスVMAX自体はスイクンVが登場する前より愛用しているカード。

メンタルも初手も良好だ。まずはここを越えたい。

 

「楽しくプレイしましょう!」と一声かけ、バトルスタート。

 

●1回戦 三神ザシアン+ファイヤー 〇

相手の先攻選択が裏目に出て弱い先攻盤面で帰ってくる。ザシアンを捌き続け難なく突破。

三神ザシアンとの試合ってワンサイドゲームになること多々あるから書くことあんまりないんだよな・・・。

 

●2回戦 ミュウ 〇

先攻の雪道が刺さり、序盤で少しリード。のちに雪道を解決するが、こちらもアタックを止めず勝利。

 

●3回戦 パーフェクション+ファイヤー 〇

不幸にも世界大会出まくってる人にマッチング。

東京でも愛知でもこの辺で強者に当たって殺されてんだよな~俺ここで死ぬんだろうな。デッキ回すのうめェ~~~~と思いながら眺めていた。

こちらも負けじとデッキをぶん回す。オルター打たれるが返しにベンチ呼び出し(確かヒモ)→ブリザードロンドでサイド2枚先行。

相手クチートを展開。めちゃくちゃ強い手札を見せる。

しかし手札を見られたことによって、相手はボス→ハッスルバイトでベンチのはくばVMAXを潰す+リセットスタンプでアタッカーの芽を潰すことが最適解であることが確定してしまう。クチート出すタイミングが上手すぎて「ああ俺やっぱ死ぬんだな」となった。

つけかえを駆使し一瞬で2エネが付き、ボス打たれたらやばい展開。だが相手はデデチェンジでスタンプもボスも引けず、だいかいか打たれただけでリードした状態で帰ってくる。ボスでクチートを捌き、最後にミュウミュウクイックシューター+ダイランスで取って2-2-3。

 

●4回戦 三神ザシアン+ファイヤー 〇

前回のJCSでベスト64に入賞した人とマッチング。

こちらメロンを早期に打って盤面を広げる。

相手オルター→ボスデデンネアルティメットレイをされる。これ久々にやられた。

返しでベンチのザシアンをボス→ダイランスで捌く。

はくばにアルティメットレイが当たるも都合良く持っていたメロンをしっかり打って盤面を広げる。

メロン打った時に相手が「持ってるんか~い!」と絶叫。

そのままリードを続けて勝利。

 

試合時間10分かかっていなかったと思う。

それくらいに、お互いがデッキを回すスピードも、ゲームスピードも速かった。

うらこうさくを考慮して相手もプレイを早めていたのだろうか?ちゃんと練習していたんだなと思った。

 

なんやかんやあって4-0。 そして悲劇は訪れる。

 

●5回戦 ミュウ ×

後攻。マリィ打つもエネもうらこうさくに繋がるカードも引けず。

ボスでマーシャドーを縛って抵抗するもゲノセクトのスーパードローで全部引かれる。

その後のドローカードもボスやらスタンプやらメッソン。当然のごとく負け。

 

「うらこうさく一生立たなくて助かりました。」

ガンダムのゲームで脳が壊れているので、「助かりました。ってこういう時に使うんだなあ」と思いました。

 

●6回戦 スイクン ×

マッチングの相手の名前を毎回Googleで検索しています。みんなはこういうことやめようね。

検索結果の一番上にポケモン公式Twitterが登場。その後も対戦相手の名前が掲載されたポケカ公式ページが続々。

ポケカ歴1X年レベルの大ベテランが相手。今度こそ事故らんやろと思って対戦開始。

 

初手にマーシャドーを引いていたが、ゲーム後半に使うことを想定しキープ。

相手が先2で雪道マリィ。「スイクンミラーだったら俺は絶対雪道は後半に温存するね」と思いながらマリィでマーシャドーと残りの手札を下に送る。

引いたカードを見て視界が歪む。すべてが壊れた。本当に何もできない。

プレイ態度が徐々に悪化する。マナーが悪くなったわけではない。元気がなくなったのだ。

その後ドロサポを1枚も引くことなく、ひたすらタコ殴りにされて負け。

 

心が完全にぶっ壊れた。俺ここで死ぬんだなと思った。

言葉が何も出ず、「休憩してきます。」と席を立ち休憩所へ。

 

先ほどのプレイ態度を深く反省していた。

対戦前に「楽しくプレイしましょう」と言っておいてこの体たらく。

いざ追い込まれると自分のポリシーすら忘れてしまう心の弱さ。

事故ったときでも挫けずに

「うおおおお、なんか引け!!ケツに力入れろ!!」(※出典元)

と言える人間こそが真の強者なんだろうな・・・と思いながら悲しみのツイートを連投。

しかし、まだ3敗したわけではないということに気付く。

スマホのメモ帳を開き「まだ終わってない 諦めないこと」と打ち込む。

悲しみのツイートを削除し、「楽しむことを忘れるな」「次事故っても楽しくやれ」と打ち込み、席に戻る。

先ほどの対戦相手に「実は2本連続で事故で負けてしまってひどく落ち込んでました。」とプレイ態度の悪化に関して謝罪。「事故負けはよくあること」と言われ、この思いをしているのは自分だけではないよなあと自覚。

7回戦のマッチングが発表され、席を移動。

 

●7回戦 れんげきテンタクル 〇

試合前に対戦相手に「4-0から事故で2本連続で落としてしまって・・・」と零す。

心の傷は癒えていなかった。

 

デッキを回し始めた瞬間とてつもない不安が襲う。

どう見ても負ける要素のない手札。都合よく引いたタフネスマント。並んだメッソン。

しかし、2本連続で事故で落としたあとに強い手札がきて、「ちゃんとデッキが回るときはどうすればいいんだ」と不安が襲ってくる。

案の定、プレイが乱れる。

 

出した番のメッソンを進化させてしまい対戦相手に指摘される。

焦る。とにかく焦った。普段絶対にやらないことをやってしまい動揺。

リザードロンドでサイドを取り進める。相手も殴ってくるがタフネスマントのおかげで1ターンもらう。

その後の展開、テッポウオクイックシューターを1回撃ち、ジメレオンに1エネ貼って見え見えのアクアバレットを準備。

当然相手はベンチバリアを展開。そのままスイクンを倒してくる。

なぜか返しのターンでインテレオンを前に出し、クイックシューター。これで4点。

エネをインテレオン貼ってアクアバレットを宣言。

ベンチのテッポウオを指差す。

相手がベンチバリアのミュウを指差す。

視界が歪む。

相手は諦めていいようなレベルのワンサイドゲームなのにナメプのようなプレイをしてしまったことを自覚。

完全に顔が死んでいただろう。あぁもうダメだ、俺もう終わりだと思ったその時、対戦相手が一言。

「落ち着いてプレイすれば大丈夫ですよ!」

激励。

なんと素晴らしいプレイヤーか。

相手が事故って2本落としたことなんて本来知ったことではないだろう。

こんなお粗末なプレイに押されているなんて暴れたくだってなるだろう。

しかし対戦相手は激励の言葉を贈ってきた。

CLでは毎回、1回戦開始前に「目の前にいるのはポケモンカードを愛するプレイヤー」だとアナウンスされる。

きっと、相手は自分を「ポケモンカードを愛するプレイヤー」だと思ってくれているのだろう。

それに比べて、自分はなんたる無礼を。

いつも対戦相手に「楽しくプレイしましょう」と言っているではないか。

何をやっているのだ、自分は。

 

心は乱れたまま試合を終える。

試合が終わっても、対戦相手は態度を変えなかった。

再び激励の言葉をもらう。

お互い4-2卓での対戦だった。相手にもう次の試合はない。

戦いの権利だけではない、勝利賞だってかかっていた。

それなのに、自分の感情を吐き出すことよりも先に相手を励ますことができるなんて。

素晴らしいプレイヤーに出会った。

彼は最後に「負けちまったー!」と叫んだ。ようやく自分の感情を出したのだろう。

 

自分の中から焦りや不安がすべて消えていた。

これほど対戦相手に感謝したことはない。

 

●8回戦 三神ザシアン+ファイヤー 〇

今まで自分と戦ってくれたプレイヤーのためにも、絶対勝つぞという意気込みで対戦卓へと向かう。

軽く雑談。対戦相手のGXマーカーを兼ねる綺麗なヒバニーのシャドーボックスに感激。

きっと強力なGXワザを使うデッキだ。これだけ綺麗なGXマーカー、触らずにはいられないだろうと考える。

 

対戦スタート。ザシアンVが見える。

本日3度目の三神ザシアンとのマッチだ。不安はなかった。

手札は良好。順当に準備を進める。

マリィを打たれるも巡ってくる手札は悪くない。ツイている。

リザードロンドで先制攻撃。

相手も順当にオルタージェネシス→アルティメットレイの動き。

ブレイブキャリバーを打たれる前にザシアンを屠る。ボスの枚数を甘えなかったのは正解だ。思えば、三神とのマッチはすべてボスを最適なタイミングかつ贅沢な回数使って逃げ切りのような勝ち方をしている。

ザシアンを奪ったぶんのリードを取り返されることなくスイクンで押し切って勝利。

予選最終戦への切符を手にする。

 

「頑張ってください!」と激励の言葉。

対戦相手に恵まれている。本当にいい一日だ。

 

●9回戦 れんげきテンタクル 〇

何があっても最後まで楽しくプレイしようと誓った。

 

先攻を奪取。スイクンスタートな上にタフネスマントまで引いている。

タフネスマントとエネルギーを貼り、メッソン準備。上々のスタート。

だが予選最終戦、一筋縄ではいかなかった。

相手が使ってきたカードはバトルVIPパス。

そこから博士の研究、またもやバトルVIPパス。

チラーミィマーイーカテッポウオが一堂に会する。盤石だ。

そこから更にツールスクラッパーを叩き込んできた。タフネスマントが砕ける。

きっとこれを想定して採用していたのだろう。相手にとって不足はない。

ターンが返ってくる。オドリドリを警戒し雪道を貼りながら先制攻撃。

これがどうやら効いたようで、アタックされずにターンが返る。

クイックシューターを勝ち筋に組み込むためにジメレオンを立てる。

メロンを打ち後続のスイクンを、手貼りでジメレオンにエネルギーを貼る。

ここまできたらもう負けない。サイドを取り進める。

相手も攻撃に入るも、こちらにはスイクンとインテレオンの二段構え。クイックシューターも準備完了。

攻撃の手を緩めない。クイックシューターをテッポウオに当ててアクアバレットの準備。そのままブリザードロンドで3枚目のサイドを奪取。

相手の攻撃の手が止まり、2点乗ったテッポウオを前にして番を終える。

回収ネットもベンチバリアも絡まなかった。勝利は目の前。

テッポウオに2回目のクイックシューターを当て、ボスでカラマネロを呼び、テッポウオをベンチに追い出した。アクアバレットで2枚抜き。

カラマネロにここから勝つ術はない。インテレオンが落とされるも、育てていたスイクンで攻撃し勝利。

 

終わった。予選全て戦い抜いた。

力を使い果たし抜け殻のようになる。

本来なら対戦相手と楽しく雑談したいところだった。しかしもう力が残っていなかった。

 

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順位が発表される。飛び込んできたのは56位。

事故で落とした2戦のことを思い出す。

あれさえなければ・・・と思ったが、嚙み締めた。あれがあってもここまで来れたんだと思うことにした。

 

一緒に大会に出ていた仲間に順位を報告したあと「優先権じゃん」と言われ我に返った。

終戦、「これを勝てば優先権/プロモが手に入るかもしれない」なんて考えてもいなかった。むしろ頭から抜け落ちていた。それだけこの大会に熱中していたんだろう。やっぱり好きでこのゲームやってんだなと思った。

 

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本当に人に恵まれたなと思う一日だった。

山梨のみんなが積極的に練習に参加してくれたおかげで、共に参加した山梨の2人は勝利賞を獲得。自分は次の大会への切符を手にした。

対戦相手にも恵まれ、好きなゲームを楽しくプレイすることができた。敵である自分を励ましたり応援してくれた。

これからもポケモンカードを好きでいようと思った。

 

 

最後に、

 

 

ホテルの1階でポケカやってるヤツに負けたくねえ~~~~~~~~!!!!

 

福岡はもっと勝つぞ!!!!!!